暑い、熱い...倫敦と巴里   この夏の旅行 


 暑い、熱い....何十年ぷりかの暑さ、気象観測始まって以来の熱さ..と報道されていたロンドンとパリにこの8月に遊びに行ってきました。そのときに、パシャパシャ撮ったデジカメ写真を少しご披露させていただきます。  クリックしていただいたら、写真が拡大表示します写真は別のウインドゥで開きますので、見た後は、そのウインドゥを閉じてください。
     
     旅行日程
                          デジカメ Konica Digital Revio KD-500Z/Canon PowerShot G3

   空 港  それぞれの国の玄関口です。優美なパリのシャルル・ドゴール空港と、セキュリティの高いロンドンのヒースロー空港

030802-230928.jpg パリ シャルルドゴール空港
 
 デザインは素晴らしいけど、暑い夏には向かない。本当に暑い。
 デッキごとにセキュリティ関門があり、売店があり、という分散方式は安全面ではいいと思うけど、空港全体をウロウロできないのは辛い。
030803-041403.jpg ロンドン ヒースロー空港

 好き嫌いだけ言うと、この空港は嫌い。乗り継ぎはサイトごとにバスだし、全体的にあか抜けしていない気がする。魅力はショッピングモールや空港レストランが充実していることか。
 乗り継ぎの手続はあれだけ厳重にする必要がある英国の実情がうかがわれる。

  暑さ対策  暑さに負けず。パリジェンヌもロンドンっ子もそれなりにがんばっていますが....日本とは何か違う
030805-21254900.jpg パリ オランジェリー美術館前広場
 
 コンコルド広場から、工事中のオランジェリー美術館あたりには、大胆な格好で日にあたる人が多い。若い人にはともかく、高齢者があんなに日光にあたっていては...と危ぶんでいた。
 案の定多くの死亡者が出たと聞くと、「やはり猛暑にパリの人は慣れていない」と納得。でも、こういう街の真ん中でこんな姿で日光浴というのはさすがパリジェンヌかもしれない。
030803-214014.jpg ロンドン近郊 バートンオンザウオーター

 ロンドンは、市街地中心はほとんど人が住んでいないと聞くけど、周辺に行くと雰囲気のある住宅街が続く。さらにその外側には田園地帯があり、牧草地があり...そして、小川が流れる水辺や湖沼地帯が広がっている。車でドライブに出かけたり、ピクニックを行ったり...
 英国人の生活感がなんとなく感じられる。これで料理がおいしければ言うことないのだけど。

街の定番のメニュー  旅行というと料理が楽しみ。パリは何でもあるけど、ロンドンは何にもないというのが元々の印象ですが... 
030807-201936.jpg ノルマンディの岩牡蠣
 
 パリで一品というと、エスカルゴが定番かもしれませんが、夏のパリというとこの岩牡蠣もよろしいかと。風味をつけるソースに美味しさの秘密があります。
030804-210849.jpg これが有名なフィッシュアンドチップス

 
イギリス庶民に最も愛されている料理といった、これとローストビーフ。白身魚(主に鱈)のフリッターにポテトを添えたものです。塩とモルト・ヴィネガーをたっぷりふっていただきます。そんなに美味しいものではないけど、良くも悪くもラテンと異なるゲルマンの雰囲気。テークアウトもあるけど、このようにパブで食べるのが気分が出てよろしいかと。

甘党メニュー 料理もいいが、お菓子も楽しみ。フランス料理の後の「もう食えない」満腹のデザートは、「堪能」という言葉の意味を教えてくれる。ロンドンのアフタヌーンティーは、三段重ねのお重がついてきて、アンチ甘党にも配慮したメニューが楽しい。
030807-212335.jpg  料理の後に必ず出てくるデザート
 
 これでもか、これでもかと出てくるメニューの最後にデザート。街のフランス料理は、定食「ムニュ」を食べて、最後のデザートで満足を超えた満腹を味わうのが定番。太るけどまあ、いいか。ルーブル付近のレストランにて。
030804-234510.jpg  アフタヌーン ティーの三段重ね

 
イギリス人の紅茶好きは世界でも最も有名な「「嗜好」だろう。外国人にはうんざりすると言われるけど、田園地帯の石造りの家をバックに、芝生の庭にでで午後の紅茶なんて、優雅なのかもしれない。このシャンペンやサンドイッチもついている盛りだくさんなメニューは、ハロッズの喫茶室のアフタヌーンティー。

街の看板 お店の看板は街の表情。ヨーロッパでは、「必死で客を呼び込む」というようなものより、肩の力をぬいているものが多い。通行人を微笑ませて取り込む?のにはこちらの方が効果的かもしれない。
030807-213733.jpg  パリのビストロの看板
 
 パリのレストランの看板は観て歩いても楽しいものです。
 一般に店の看板は、ときには街の調和を乱すものもあることはありますが、ごく一部です。
 汚い色遣い、不調和なデザインは、目の肥えたパリ市民のひんしゅくをかうことで逆効果になると悟っているようです。
030803-214457.jpg  イギリス湖畔地方の自動車博物館の看板

 
イギリスの田舎に行くと、一風変わった博物館・美術館がある。そういえば、日本でも温泉町に「えっ、こんなところにこんな博物館が」といったところも増えてきているけど。
 センスではフランスかもしれないが、ユーモアではイギリスも負けてはいない。

美術館・博物館  パリもロンドンに立ち寄れば、それだけで多くの西欧文化に触れることができる。しかし、そればかりでなく、世界の歴史の記念碑、美術の傑作を多く集めた美術館、博物館を訪ねれば、さらに多くの旅の楽しみを味わうことができる。写真撮影もきわめて自由にできるし、目の前まで近寄って眺めることもできる。日本では人をかき分けかき分け、多くの人の頭越しに観なければならない名品を、一人で独占できる楽しみは海外旅行の醍醐味ではないかと思う。
030808-170648.jpg  オルセー美術館
 
 パリを訪れる度に必ず立ち寄る場所の一つ。パリ万博の駅が改造され、建物はそのまま使われている。
 今は、私の一番好きなオランジェリー美術館が工事中。モネの絵を堪能するにはここか、マルモッタン美術館しかない。もちろん、それ以外に輝かしい印象派や懐かしいバルビゾン派の名作が並ぶ。
030804-175749.jpg  大英博物館

 
この博物館には本当に久しぶりに行った。二十数年が経過して、中も結構変わってしまっていた。
 入場料が無料なことと、このコレクションの創始者が貴族とはいえ、個人であることに、今更ながらに感心する。
030808-171515.jpg ルノワール 
   「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」


 印象派ファンというと、ルノワールから入ってルノワールに終わる人も多いと思う。私もその一人、モネやゴッホ、ゴーギャン、ドガも好きだけど、贔屓というとルノワールになってしまう。その中でも、この絵は何度見ても飽きない。この美術館の数ある名品の中でえこひいきでこれを掲載。
030804-181809.jpg ロセッタ・ストーン

 ヒエログラフ解明のバイブルとなった、この石は、シャンポリオンの名とセットで多くの人に記憶されているが、フランスとイギリスの確執により、今はイギリスにある。
 この石と、パルティノン神殿のレリーフとがなんと言ってもこの博物館を代表する陳列品。

 地下鉄  パリとロンドンを歩き回るには地下鉄、「メトロ」と「チューブ」がいい足になってくれます。料金体系はパリのメトロは均一、ロンドンのチューブは区域割り。メトロには「カルネ」と呼ばれる格安回数券、チューブは一日乗車券。それぞれ個性があります。私はメトロの方を好んでます。それは、個々の駅の飾りづけにパリの方が雰囲気があること(その点は、日本に比べればチューブも遙かに素晴らしいのですが...)、車両がメトロの方が広くて乗りやすいこと(チューブは日本の新交通システムぐらいしか広さがないので窮屈)、メトロの料金が海外旅行者にもわかりやすいことが理由です。安全面ではチューブの方がより良いと聞きますが、メトロにもう何十回も乗っていますが、酔っぱらいが乗り合わせている程度で、そもそも深夜には出歩かない私たちは、怖い体験をしたり掏摸にやられたことは幸いにもありません。
030808-153840.jpg  メトロの車両
 
 少し古いタイプの車両です。なんとなく東京の銀座線を思い出します。しかし、以前パリに来たときにはあまり目にしませんでしたが、車両がどれもこれも傷だらけ。これはいけませんねえ。ドアを開けるときにはハンドルを回すのも、メトロの特徴です。
030804-214837.jpg これが「チューブ」です

 
なぜ、この地下鉄がチューブと呼ばれるかわかりますよね。私が「ドラム缶」と呼ばれる?のと同じで、名は体を表す..です。
              
                     
030807-222251.jpg  メトロの車内での大道芸

 以前訪れたときには、駅の構内で演奏する人やボードビリアンがいて感心しましたが。今回は車内に乗り込んでの大道芸があって、びっくり。楽しいですね。ロンドンの地下鉄ではまずできないことです。帽子が回ってきたので1ユーロ入れました。ギターやサックスはともかく、トランペットもいたのにはまた、びっくりです。「太陽がいっぱい」や「シェルブールの雨傘」なんていう観光客向きの演奏が多く楽しめました。
030804-215031.jpg  狭い!チューブの車内

 
暑いこともありましたが、それにしてもしんどい(上方言葉で言い表す方が的確)車内です。高校の頃、英国人は「人が近よりすぎるのを嫌う」「日本の満員電車を見て驚愕」と聞きましたが、あれはいったい何だったんでしょう。これじゃ掏摸が横行するのもやむを得ない。

 店 舗  街の魅力というと、商店街もその一つ。店の雰囲気はそのまま街の雰囲気につながります。私の独断と偏見でまずは二都のお店の紹介の皮切りをいたします。
030807-234640.jpg  ラファイエットの吹き抜け

 パリのオペラ座裏にあるギャルリー・ラファイエットの美しい吹き抜け。隣にはライバルの百貨店プランタンもあるが、美しさ、ものの配置から言うと、私はこの百貨店の方が好き。ディスプレィや商品の並べ方は日本の百貨店によく似ている。

030804-222144.jpg  ハロッズのダイアナコーナー

 
ロンドンの百貨店ハロッズに飾られているダイアナ元皇太子妃とドディ・アルファイド氏の肖像。この世界一有名な百貨店はエジプト人アルファイド氏の父が買い取ったこともあり、そこここにエジプト風の装飾がされています。しかし、意外にも下品な感じがしない。さすがというか、私のエジプト文化の造詣のなさの露呈というか、ちょっとびっくりしました。
030806-041859.jpg  アレジア通りのスーパーマーケット

 海外旅行の楽しみ方として、その国の庶民の雰囲気を味わうことも一つの方法です。「ああ日本にはあるはずのこんな野菜が無い」とか、「パックに包んで売らないのは、ゴミの減量化だな」とか。お値段も比較してフームと感心したりします。
030804-222313.jpg  ハロッズの地下にある食材売り場

 
パリの百貨店は日本のデパートに近いけど、ハロッズの雰囲気はひと味違う。ひとことで言うと「格調」がある。
 その中でもお薦めは地下の食品売り場。素晴らしい食材が並んでいる。とりあえず、今は、パリとの比較もあって一番地味な野菜売り場。






                       
                        
                      
                       

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