ルミナリエをクラカメレンズで撮る


 
12/11〜25まで、神戸の旧居留地でルミナリエが開催されています。
このイベントの詳細の解説は
http://www.luminarie.com/で見て下さい。

 例年は、しらふでM5とズミルクス35ミリ非球面レンズ(asph)を持って撮影にでかけ、海外の友達にまでインターネットメールをしておりましたが、今年は点光源の描写テストをかねて、もう少し古いレンズをつけたカメラを持って出かけてみようかと思いました。もちろん、ワイン飲んでほろ酔いモードの千鳥足。
 
ただ、ルミナリエを人群の中で撮るのはもともと難しくて、レンズの性能云々という状態ではないのが実際のところです。これ見て、「あのレンズは悪い」なんて言わないでね。

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コンタレックス
 ディスタゴン25ミリF2.8

 このディスタゴン25ミリは今年三月ぐらいから、行きつけのお店の店頭にあり、迷いに迷って買わずにいたレンズ。迷った原因は、これを買うとコンタレックスのマウントボディが二つないとレンズが使い切れないことや京セラに子孫のレンズがあるようにも思えるレンズなので、他の所有するレンズほど購入を急ぐ必要がないということが理由。
 先日、かの店に行って「あのレックスのレンズ、見逃したのは残念だった」と言うと、店主がホクホク笑顔でウインドゥの片隅(RF用のゾナーの85ミリと見間違えていた)から出してきた。こうなったら「お買いあげ」しかない。
 試写した結果は以前、友人の鈴木氏所有のものをお借りしてここにアップしている。ツアイスらしい色乗りのよいレンズ。歪みも少ない。
 これだけ広角になると酔った神経でバラバラ撮るのでは、とても絵にならない。ついでに撮った大丸のショーウインドゥの雪だるまを載せてごまかさせていただく。
 

コンタレックス
 プラナー55ミリF1.4

 このレンズはゴージャスな写りが身上。この時代のものとしては点光源に強いし、いいんじゃないかと思って持ち出す。ところが、コンタレックスのレンズはでかいし、かさばる。つけてたカメラがまた重い。というわけで、旅先やイベントなど日頃、人通りの多いところではレンジファインダーカメラの撮影一本槍の私では、このテストは任が重すぎた。いや荷も重すぎた。人間洗濯機のような人通りの中で、右往左往。頭は切れるは、邪魔者は画面に混入するは......

 子供かき分け、お年寄り突き飛ばし...というぐらいの根性がないとまともな写真は撮れないと言い訳しておきましょう。でも、ジッツオの三脚にリンホフの4×5なんていう人はやはりいるのです。この人混みの中でも。

 一時に比べるとイルミネーションが少し減り、方向も十字型から一直線、それに歩行も一方通行。これの埋め合わせにイルミネーションを掲げる高さを下げている。カメラを向けるのには年々条件は不利になる気がするけど、このイベントと明石海峡大橋付近は夜景の撮影には持ってこいなので、神戸にいる限り毎年出かけるだろうなあ。ワインを飲む口実にもなるし。

 

ライカM6
 ズミルクス35ミリF1.4(旧型)

 有名クラカメレンズの中でどのレンズがこのイベントに向かないか?? 色々な意見があるけど、このレンズを挙げる人も結構いるのではないかな。非球面のズミルクスは素晴らしい点光源描写をしてくれるけど、この昔からあるズミルクス35ミリを開放付近で使えば必ずやボケボケになって.....と期待して持っていった。
 結果は、あまり面白くない。これは被写体が明るいので、ついつい無意識に絞ってしまい、ズミルクス特有の霧吹きのようなフレアが出せなかったのと、持ち歩きがひどく悪いどでかい一眼レフの持ち歩きに追われて、ハンドリングが楽なライカMでは、あまり写真を撮らなかったのが敗因である。

 うーん、今度はヘリアとズマリットで勝負しようか?
本道で行くなら、ライカRのズミクロン50ミリF2、マクロスウィーター50F1.8あたりを持っていくべきかもしれない。

 それにしても今回も凄い人出だ。せっかくなんだから、10時まで地下商店街も営業時間を延長すればいいのに。きっちり8時に閉めている。三宮のさんちか商店街ではショーウインドゥに顔をくっつけるように覗いている親子連れやお年寄りが目立つ。この人混みの中を通り抜けるまでは物なんか買うわけないのだから、もう少し終点の三宮側のお店は粘って欲しいと思う。



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