ZigZag2 data-index

　元町大丸から下がると、神戸の旧居留地の雰囲気が出てきます。ここは昔、外国人が開国して最初にすみついた場所で、ワインを飲んで酔っぱらい歩きするのにはとても向いた場所と感じてます。
ライカＭ５　ズミルクス35ミリF1.4ASPH

　居留地は今は若者のショッピング街になりつつあります。洒落た喫茶店やワインバー、それにもともとさくら銀行の誕生の地を初めとする金融関係のビジネス街の雰囲気があり、法律事務所や貿易商のオフィスなどが並んでいます。

　夜の明かりを撮るのにはズミルクスが一番。徹底的に光をボケボケにする旧型と、しっかり引き締まった光の描写をする非球面のタイプというように使い分けると楽しい夜の街が撮れるように思います。

ライカＭ５　ズミルクス35ミリF1.4ASPH

　街の中にはブランドのショーウインドゥが並んでいて、凝ったディスプレィで目を楽しませてくれます。こういったウインドゥの大半は大丸の屋外店のものです。
　店舗が容積率規制で増床できないため、大丸が周辺の街の店舗を買い取って一つの商店街風に売場を作っています。これがこの居留地の街づくりのポイントになりました。

ライカＭ５　ズミルクス35ミリF1.4ASPH

　洒落た照明デザインの店舗が街の夜景に賑わいを与えてます。
中近距離の夜景が美しい街というと、私はスペインのバルセロナを思い出します。華やかな街灯が並んで、派手な色の看板を照らす。パリのような上品な夜景ではなくて、もう少しバイタリティがある。
　海外の都市の夜はいずれも端正な表情を持っています。神戸でも三宮の商店街は寂しいのですが、この居留地や北野坂は歩いていて楽しい場所と思います。

　　　　
ライカＭ５　ズミルクス35ミリF1.4ASPH

　フラフラと歩いていると新しい発見があります。これは夜の街ににあうバナー。ちょっとした仕掛けが、街に新しい表情を与えていきます。

　酔っぱらった夫婦はかわるがわる、ライカを持っては無責任にシャッターを押していく.....

　　　　　　　　　　　　　　　　ライカＭ５　ズミルクス35ミリF1.4ASPH

　居留地から出てさらに海岸べりまで下ると、そこにはメリケンパークがあります。昔、「メリケン波止場」と呼ばれていた波止場の一体を埋め立てて公園にしたものです。先年の震災でこの公園が損壊しましたが、その一部分を震災の爪痕そのままに保存しています。かなたに見える瀬戸内海の夜景が美しいだけに、夜には凄みが出ます。

ライカＭ５　ズミルクス35ミリF1.4ASPH

酔っぱらって旧居留地をブラブラ